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ROAD OUT "TRACKS"

SRCL-3472
1996/02/29 released
BACK
sound 01A PLACE IN THE SUN
sound 02夏の終り
sound 03今夜こそ
sound 04ベイ・ブリッジ・セレナーデ
sound 05悲しみは雪のように
sound 06ラストショー
sound 07少年の心
sound 08いつかもうすぐ
sound 09IN THE STILL OF THE NIGHT 〜 MAYBE
sound 10MAINSTREET
sound 11J.BOY
sound 12最後のキス
sound 13サイドシートの影
sound 14我が心のマリア
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『ROAD OUT "MOVIE"』の『BASEBALL KID'S ROCK』に挿入する、野球をしているシーンの撮影があったんです。真夏の暑い日に野球をするその朝、目覚めた瞬間にひらめいた(笑)。「サウンド・トラック盤を作ったら面白いんじゃないか」って。予想以上に楽しいものになりましたね。とても気に入っています。映像のサウンド・トラックとして作りはじめたんだけど、まったく違うものになりました。ダブってる曲は何曲かありますけど、ニュー・テイクもあるし、たとえばスティービー・ワンダーの『A PLACE IN THE SUN』や、ファイブ・サテンズの『IN THE STILL OF THE NIGHT』などのカバーもある。映像に入っていないライブ・テイクもある。たとえば、(マネージャーの)新川はライブ・アルバムがすごい好きで、彼からは「ライブ・アルバムを作りましょうよ」ってずっと言われてたのね。でも、俺はライブ・アルバムだけを作るつもりはなかった。一方で俺は、カバー・アルバムを作りたいという気持ちがあったんだけど、カバー・アルバムだけを作るのもどうかと思っていた。だけどこれは、ひとつのアルバムが、ライブ・アルバムであると同時にカバーのアルバムでもあり、さらにリミックスだったりもする。いわば『SAND CASTLE』と『ON THE ROAD』に、今までやったことのないカバー・アルバムをミックスしたような、楽しいアルバムです。そして、DOWN TO EARTHな感じで、全体を通してすごくリラックスして聞けるアルバム。今の音楽シーンは、サンプリングを中心にしたダンス・ミュージックが主流ですから、そういったものはそれはそれでよしとして――『その永遠の一秒に』がそういった感じの、ホントにガチッと構成されたアルバムだったんで――そうじゃない、さりげなくバックで流してスーッと聞けるようなアルバムになっていると思うんですよ。トム・ロード・アレジもすごくいいミックスをしてくれて、音もいいし。今までの俺にはなかったようなアルバムになってるんじゃないかな。1曲目が『A PLACE IN THE SUN』なんですけど、アレンジはスティービー・ワンダーが今から30年前ぐらいにやった、そのまんまなんですよ(笑)。俺が16歳のときにはじめて人前で歌った歌という、そういう意味づけもちゃんと自分なりに出来てるし。『我が心のマリア』は2バージョン録って、ひとつのテイクはインストゥルメンタルで、"MOVIE"のクレジット・ロールに使われています。"TRACKS"では俺が歌っている。梁(邦彦)くんがホントに素晴らしいアレンジをしてくれました。ORIGAと一緒にやったときは、わりとコンテンポラリーな感じでやったんだけど、今回はトラッドな感じでやろうと。アイリッシュ・ミュージックで使われる楽器を使ったりして、すごくいいアレンジになってますよ。実は俺たちふたりは――古村(敏比古)くんもだけど――アイリッシュ・ミュージックの大ファンなんです。ロック・ミュージックのルーツをたどっていくと、アイルランドのトラッド・ミュージックと、アフリカから渡った黒人のブルースにたどり着くでしょう。そして、アイルランドの歴史というのは貧しくて、日本と同じ島国。なので、なんか日本と精神的に共通するものがあるんですよ。俺が勝手に思っているだけかも知れないけど。で、『我が心のマリア』はアイルランドのトラッドな楽器を使ってみたんですよね。歌も、最初はORIGAの歌があまりに素晴らしいんで、あんなふうに歌えるかなあ、あれを超えることが出来るかなあと思ったんですけど、俺は自分なりに、作家は作家なりの歌い方が出来たと思います。