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ROAD OUT "MOVIE"

【DVD】SEBL-41 【VHS】SRVM-509
1996/02/29 released
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01夏の終り
02モダンガール
03悲しみは雪のように
04ラストショー
05こんな気持のまま
06少年の心
07MAINSTREET
08BASEBALL KID'S ROCK
09今夜こそ
10サイドシートの影
11境界線上のアリア
12傷だらけの欲望
13J.BOY
14とらわれの貧しい心で
15HELLO ROCK & ROLL CITY
16我が心のマリア (instrumental)
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前回のビデオ『ON THE ROAD "FILMS"』は、"ON THE ROAD"―つまり、コンサート・ツアーのフィルムですよね。あの作品は、ライブ・ビデオとしてはひとつの完成形になっていると思うんです。
だから今回は、純粋なライブ・ビデオというよりも"ROAD OUT"―つまり少し道をはずれて(笑)、ステージだけでなく、ホテルで演奏しているシーンだとか、浜辺で演奏しているシーンなども入れたんです。
どう撮影するかというアイデアは、ものすごくいろいろ出しました。でも、俺はディレクターであると同時にプロデューサーでもあるので、制作費のなかでそれをどう撮影するかを考えなければいけない。そのバランスをとるのはけっこう大変でしたね。最初に自分が考えたのは、レコーディング・モービルと撮影隊を一緒に走らせて、バンドも全員バスに乗って、アメリカを横断しながら、いろんな街角で撮影する。そういう壮大なアイデアを出したわけです(笑)。アメリカでバンドを作ってリハーサルを向こうでして、彼らと一緒に旅行しながら撮ろうかとか。
もしくは今の自分のバンドで、パリの街角とかジャマイカの砂浜とかで演奏するっていうようなアイデアも、かなりマキシマムなところで出しました。でもまあ、具体的には制作費の制約などもあるんで、現実的に出来ることはどうかという選択をして。『こんな気持のまま』みたいに、『エド・サリバン・ショー』で演奏してる俺たちがいたら、どんなふうに見えるかなというアイデアを出したり。
そうした映像的アイデアの元になっているのが、写真集に書いた『ROAD OUT』という小説です。実はあの小説は、映画を撮るんだったらどんな脚本を書くかなっていうとこからスタートしたんです。
『こんな気持のまま』で、メンバー全員で60'Sのモッズ・ファッションをしたり、最初は俺はメンバーに気をつかった部分もあったんですよ。俺の作品につきあってもらうという感じなんで、「かったるいなー」みたいな感じがあるかなと思って。そうしたら、みんなもとても楽しんでましたね。それが俺にとってはすごくよかった。俺たちの場合はパーマネントのバンドじゃなくて、けっきょくはセッションのバンドなんですけど、映像にしてみると、長く一緒にやってるだけあって、バンドのような感じになってますよね(笑)。それが、いちばんよかったかなあと思いますね。導入の部分なども、自分でアイデアを出したんです。アメリカの片田舎のガソリン・スタンドで車にガソリンを入れるシーンからはじめたい。それで、アメリカのスタッフに、雰囲気のあるガソリン・スタンドを探してもらって、映画のような感じで撮ったんで、アメリカのスタッフは俺のことを役者だと思ってたみたいですね(笑)。撮影の合間に俺がギターを弾いていたら、「ギター好きなの?」みたいな感じで話しかけてきて、「僕もギターはマーチンとかいろいろ持ってるよ。きみは何本くらい持ってるの?」って。「うーん、ちょっと数えられないなあ。俺、ミュージシャンだから、ギターはたくさん持ってるよ」とかって答えたんだけど(笑)。
『とらわれの貧しい心で』は、アケラ・クレーンという新しいタイプのクレーンを日本に持ってきて撮影したんですが、アメリカのスタッフが上がった映像を見て、「これ、どうやって撮ったの?」って(笑)。「これは、きみの国が開発したクレーンだよ」と言ったら、驚いていました。ふつうのクレーンでは不可能な動きをするんで、向こうの人にも珍しかったみたいですね。あの曲をぜひ入れてくれって言ったのは、実はうちの会社の社長の高橋なんです。それも2年ぐらい前の話。俺の構想のなかにはあの曲はなかったんですけど、ちょうどあれは76年のデビュー・アルバムの最後の曲ですから、今年は20年目で意味を持ちましたね。
みちのく杜の湖畔公園の『BASEBALL KID'S ROCK』などは、本当にコンサートに来てくれた人と、やってる俺らの思い出のために編集したって感じですね。あのときはカメラが7〜8台あったんだけど、実際に(映像として)使えるのは5台分ぐらいしかなかった。だから、たくさん絵があるわけじゃないんだけど、編集してくれた板屋宏幸くんの力で、出来上がってみると素晴らしく楽しいものになってたんで、すごくうれしいです。