DISCOGRAPHY

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1st DVD/VHSON THE ROAD "FILMS"

DVD:SEBL-40 / VHS:87ZH240
1989/05/21 released


  • 01Opening:THEME OF FATHER'S SON
  • 02A PLACE IN THE SUN
  • 03路地裏の少年
  • 04終りなき疾走
  • 05いつかもうすぐ
  • 06AMERICA
  • 07HELLO ROCK & ROLL CITY
  • 08Tour Scraps
  • 09MONEY
  • 10DANCE
  • 11片想い
  • 12Medley:明日なき世代~八月の歌~BIG BOY BLUES
  • 13こんな夜はI MISS YOU
  • 14愛のかけひき
  • 15丘の上の愛
  • 16J.BOY
  • 17DARKNESS IN THE HEART (少年の夏)
  • 18ON THE ROAD
  • 19Closing:THEME OF SAKURA

ライブとライブ・ビデオは似ているようで全く違うものだと思うんですよね。ライブは"その場"にいて、"空気"を感じるものだし、ビデオはあくまでブラウン管に映し出されたものを見るわけだから。ボリュームを上げるのも自由だし、次の曲にとばすことも出来る。ライブの記録ではあるんだけれど、ライブ・レコードとも違って、むしろテレビに近いものだ、と。そういう感じだったんで、これまでビデオを出すことにあまり積極的になれなかったんです。でも、その一方で、10年くらい前からコンサートをビデオに撮っていたんですよ。個人的な記録としてね。で、去年の浜名湖・渚園での『A PLACE IN THE SUN』をはじめてフィルムで撮った。そのフィルムを見たときに、うん、これだったらライブの映像をまとめたひとつの作品が出来るんじゃないかなって思って、それでスタッフに「作りはじめてほしい」と言ったんです。(聴衆の声はほとんどカットされているが)歓声をどうするか、悩んだのは確かです。最終的に曲と曲とのつなぎの部分だけ、歓声をクロスさせるというかたちにしたんですけど…。
ライブ・レコードの『ON THE ROAD』のときは、ライブの臨場感を出そうと思って、歓声や演奏のドワンドワンって音をそのまま出したんですけれど、今回は逆に、音だけ取り出しても充分に聞けるようなクオリティのものにしよう、と。で、楽器もボーカルもライン録りした音を使い、歓声はオフにしたわけです。(出来上がった作品を見ると)なんかタイム・マシンに乗ったような気持ちでね、画面を見ながらいろんなことを思い出していましたね。
「このときは体調が悪かったなあ」とか…。あと、渚園での野外コンサートは、これまで見たこともない数の観客を目の前にしながら、自分でも不思議なくらいクールに、楽しみながらやれたんですけれど、この映像を見てあらためて「こんなに規模の大きいコンサートだったのか」と驚いたり(笑)。
(『GB』1989年7月号より抜粋。インタビュアーは山本智志氏)

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